坂口恭平『絶望ハンドブック』
苦しみの底で見つけたものは?
ベストセラー『生きのびるための事務』著者がおくる、こころの深淵の歩き方。
作家・坂口恭平が若い頃よりとらわれてきた自身の「絶望状態」との格闘をつづった、切実で赤裸々な記録。困難の果てに辿りついた「絶望」との新たな関係性にいたる道筋は、渦中にいる多くの人々に希望を示すだろう。
苦悩する人へのギフトであるとともに、人間の精神や創造性への洞察をはらんだ「絶望文学」のマスターピース。
<目次>
・はじめに
・第1章 絶望の分析
・第2章 絶望の渦中で
・第3章 絶望の変調
・第4章 絶望と生きる
・おわりに
・付録 絶望状態のメモ
「死なないためのハンドブック。それが今回の執筆の目的だ。とにかくあの絶望しているときの自分に向けて書いてみたい。正直、恥ずかしすぎて、書きたくないなという気持ちもある。でも、とりあえず自分のためなのだから、気にせずに書いてみよう。いやなら、あとで消せばいいだけだ」
(「はじめに」より)
『絶望ハンドブック』
坂口恭平
仕様:四六判変形/ソフトカバー/224ページ
発売日:2024年12月7日
価格:2000円+税
ISBN978-4908440-10-6